今日の結論を3行でまとめると以下の通り。
- 合皮は安くて質感も良い。
- 合皮は寿命が短い。
- 一生ものなら革製品。
財布とか鞄で魅力的な製品が沢山売っていると思いますが、軽くて手触りの良い合皮製品には注意が必要です。何故なら寿命が短いからです。
一応、PVC製とPU製があるようですが、PVC製は安っぽく合皮と言うには皮っぽくないと思います。
今回問題にしているのはPU製で、PU=ポリウレタンというんですが、この素材は耐摩耗性が高く、柔軟性や質感をかなり変えれるので本物の皮に近付けたり、本物以上に手触りが良かったりする優れものです。
メーカーさんの技術力、凄いですね。
ただ、調べてもらうと分かるんですが、このポリウレタンという高分子材料は製造した直後から分解していくぐらい加水分解に弱い材料で、普通に使っていると5〜10年ぐらいでボロボロになります。
これは使ってなくても起こります。
大事に大事にしまっておいても恐らく普通の家庭ではボロボロになります。
一度も使ってなくても時間が経てばボロボロになります。(しつこい?)
そういう材質なんです。物理的には丈夫なんですけど、化学的には大気中の水分とかで徐々に分解されちゃうんです。
だから運動靴とか期限内に使い潰すような使い方だと問題ないんですが、ずっと使うつもりで購入するならちょっと不味い材料選択だというお話。
私の財布も凄く気に入って買ったんですが、内側が全面剥げてきて、クレジットカードのIC部分にくっついたりして読み取り不良の原因になったり、持ち歩いている鞄の中で剥げた粉が気になったりと被害進行中です。
まあ、買う時にはちゃんと覚悟して買ったんですけどね。(ついに来たかという感じ)
因みに軽くて丈夫な靴って多分ほとんどポリウレタンが使われているんじゃないかな。それぐらい優秀な素材なんです。
でも、同じ靴でもお洒落用に大事に取っておいて、5年後とかに履こうとすると表面がボロボロと剥けてきたり、1日で底が抜けたりするんです。(経験ないですか?)
消耗品として割り切って、直ぐに使用するならとても優秀で満足できる性能を発揮してくれるでしょう。しかし、その見目麗しさに保管して置くつもりならやめた方がいいです。
一生使うつもりなら本革も視野に入れましょう。但し、本革は重いし手入れしないとカビたりあれはあれで面倒な部分もありますが、ちゃんと扱えば次世代にも引き継げるぐらい長持ちします。味も出てきますしね。
比較的安価で丈夫で質感も良く軽量と、ホント経年劣化がなければ凄く良い材料なんですけどねぇ、ポリウレタン。
私なんか服の繊維でもポリウレタンとか少しでも入っていると「うっ……」ってなりますもん。
(因みに、将来粉を吹く服になったりするので着てられません)
経年劣化よりも早く使い潰す自信がある場合は構わないんですが。
以上、ポリウレタンが入っている場合、一生もののつもりで買うと裏切られますよというお話でした。
知識を磨いて豊かに生きましょう。
それでは、また!( ̄▽ ̄)/
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