理科の面白さ

理科、つまり科学ですが、これが面白くないと感じる人はどのくらい居るでしょう。
個人的には世の人々にこの理科の面白さを知って欲しいと願っています。

物理学は世界を理解出来る
化学は物質を理解出来る
生物学・地学はそれぞれ生き物と地球の深淵の入り口
まとめ

物理学は世界を理解出来る

学校の授業で物理学が好きな人は数学が比較的得意な人が多いと思います。
数式で世界を記述するのでどうしてもある程度の数学が必要になるからです。
私は理系なのに数学が苦手で、よって物理学も苦手でした。
ただ、小学生の頃から宇宙とかが好きでしたので物理学自体は好きでした。

そんな私なので物理学は計算が苦手でも楽しいとあえて言いたい。
何が楽しいかというと、この世界の理（ことわり）が分かるからです。
物理が分かると世界の不思議が意味不明なものではなく考えればちゃんと理解出来るようになる。
ただ、その結果を定量的に算出するには計算式が必要で、ここに数学の能力が必要なだけです。
最初理解するのに多少式を弄る時は忍耐が必要かもしれませんが、現象自体は理解出来ます。

エアコンや冷蔵庫が何故冷えるのか分かりますし、テレビやWiFiといった電波が何故届くのかも分かりますし、原子力発電所で何が起こっているのかだって分かります。
専門に進むのであれば数学が出来ないとかなり厳しいと思いますが、現象自体を理解するのはそれほど難しくありません。

生活する上で色々と便利な物が存在すると思いますが大まかな動作原理が理解出来るので必要とあれば対処可能となります。
また、人工物だけでなく自然現象も世界の理の内にありますので気象や天体運動や宇宙の姿だって理解出来ます。
素粒子論とか宇宙論とかワクワクしますよね、あれ？しない？

素粒子論とか宇宙論とか最先端分野は未解決な部分が多く残されていますが、現代社会の大部分は科学技術によって支えられているのでこれを理解出来るのは面白いと同時に非常に役立つでしょう。

化学は物質を理解出来る

化学が私の専門ですが、化学は理系の中でも比較的数学が苦手でも何とかなります。(￣▽￣)
まあ、勿論出来ることに越したことはないです、理系ですから。
その化学の面白さはこの世界の物質について理解出来るところです。

氷が何故水に浮くのか分かりますし、プラスチックの容器の油汚れが何故落ちないのかも分かりますし、テフロンコーティングのフライパンが何故すぐダメになるのかの理由も分かります。
専門に進む場合でも四則演算と多少の微分積分があればだいたい何とかなります。
それより化学実験の腕が必要なのである程度器用でないと苦しいかもしれません。

生活する上で色んな材料に触れると思いますが、その材料の性質を理解出来るので必要とあれば対処可能となります。
料理する時なんかそのまんま化学です。
化学を知らなくても料理は出来ますが、化学を知っていると何故そうしなくてはならないのかの理由がわかるのです。
掃除する時の洗剤や、DIYの接着剤など日常生活で使う材料は多く、その性質を理解すると様々なことが考えれば分かるようになります。
これはとても楽しいことだと思うのですよ。

現代の科学技術の基盤を支えているのは材料技術です。
化学はこれを理解出来るので面白いと同時に非常に役立つでしょう。

生物学・地学はそれぞれ生き物と地球の深淵の入り口

生物学と地学はあまり詳しくはありませんが、生き物と地球に特化した科学です。
基盤になっているのは物理学と化学ですが、自然相手は複雑過ぎてはっきり言って別世界です。
だからこうして別の分野として扱われているのでしょうけど。

日常生活に関連するものだと植物の発芽とか、先に触れた気象や天体運動とか。
あと、生物学の遺伝と代謝、地学のプレートテクトニクスは理解しておかないとニュースとか他の人との会話が理解できない場面が多くなると思います。
身近なだけに基礎的な知識として登場する回数は物理学・化学よりもひょっとして多いかもしれませんね。

未だ未だ解明されていない部分が多いですが、生物や地球の構造がどうなっているのかなどが分かります。
人によってはこちらの方が身近な話題と感じるかもしれません。
ワクチンが何をしているのかとか、地震とはどんなものなのかとか分かりますからね。
専門的には非常に奥深いですが身近で具体的なだけに興味を持ち易く親しみ易いのではないでしょうか。